バングラデシュニュース

バングラデシュの学校では今

バングラデシュの首都ダッカにあるラジュク・ウッタラ・モデル・カレッジという私立共学の中高一貫校の話題をお伝えします。

外務省のページから

バングラデシュの教育制度は小学校(1~5年),中学校(6~10年),高校(カレッジ)(11~12年)で,その後大学や専科短大に進みます。バングラデシュでは中学までは男女別学が多いのですが,ダッカ市内では男女共学が増えています。中学には同国内の子供の人口の約半数しか進学できていません。

国の教育カリキュラムを採用しており,金曜日のみお休みです。全く同じカリキュラムで午前の部(7:30~12:00)と午後の部(12:25~16:50)が設けられています。
給食はありません。現在,午前と午後の部を合わせて11~18歳(6~12年生)の約5500名の生徒が学んでいます。先生も午前と午後で別々の先生が合わせて198名(教頭1,副教頭2,准教授25,助教授45,講師110,宗教の先生1,デモンストレーター8,美術・音楽・ダンス教師7)います。学校を造るための土地の確保が難しく,子供人口の多さに比べて学校の数が少ないことと,先進的な同校の生徒が大変優秀な成績を収めていることから, より多くの子供がこの学校で教育を受けられるようとの政府の要請を受け,2004年から2部制を導入し,生徒数が倍増しました。
広い校庭,化学・物理・生物実験室,図書室,ジム,コンピューター室,言語研究室,インターネット室の施設が充実していることや,校長は軍隊関係者が務めており,士官学校に倣った規律(校則で携帯電話の持ち込み禁止,お化粧・アクセサリー禁止等が決められている)を重んじる校風が親に人気です。生徒は起業家,医者,官僚,銀行家,軍関係者といったバングラデシュで裕福な家庭の子供たちです。95%以上がイスラム教徒で,残りはヒンズー教徒と仏教徒です。学校には徒歩,自家用車,大型スクール・バスで通っていますが,約130名が学校の寮で暮らしています。

半分強の生徒が母国語のベンガル語で授業を受けるクラス,残りの生徒は全ての授業を英語で受けるクラスに編成されています。1クラスは30~70人で,1学年2~9クラスあります。9年生からは,科学とビジネス研究,11年生からはこれに加えて人文科の専攻に分かれます。制服は,午前(英語またはベンガル語)・午後(英語またはベンガル語)の区別によって4色に分かれています。

英語クラスの朝礼では国旗と校旗が掲げられ,最初に国歌斉唱が行われます。校長先生が軍人であることもあり,列に並んで「気をつけ!」から始まり,校長先生の後に続いて生徒が英語で校訓を復唱していました。バングラデシュは,開発途上国であることとイスラム教徒が多数を占める国であることから,「アッラーの神様のご加護に感謝し,勉学にいそしみ,国家の発展のために役に立つ人材となるよう努めます」といった趣旨のことが述べられ,最後にアーメン(イスラム教もキリスト教も同じ)で締めくくられていました。

課外活動が充実していることも人気の一つです。応用物理・電子工学クラブ,応用化学クラブ,生活科学クラブ,数学オリンピッククラブ,情報通信技術クラブ,地理・環境科学クラブ,農業技術クラブ,環境クラブ,手芸・ファッション・料理クラブ,空手クラブ,体操クラブ,バスケットボール・クラブ,男子サッカークラブ,クリケットクラブ,卓球クラブ,チェスクラブ,女子ハンドボールクラブ,弁論クラブ(ベンガル語・英語),リサイタル演劇クラブ(ベンガル語・英語),イスラム教クラブ,音楽ダンスクラブ,アート・クラフトクラブ,ギタークラブ,歴史クラブ,時事問題クラブがあります。科学・文化系とスポーツ系にそれぞれ1つずつ参加することができます。
クラブ活動での練習・研究成果を発表する場として,他の学校も交えた科学フェスティバルや,ゲーム,スポーツ,学芸種目ごとの大会が行われ,特に毎年行われる体育祭は日本と同じで生徒による踊りなども披露され,大変な盛り上がりを見せています。
 その他,学校周辺の清掃活動,校舎屋上ガーデニングと太陽光発電,恵まれない人達への寄付などにも取り組んでいます。

放課後や週末の過ごし方を聞いてみると,ゲームで遊ぶことが多く,特にオンライン・ゲームのLeague of Legendsが人気。その他,スポーツ自転車も人気が高まっています。お金持ちの子供が多いこともあり,全員がスマートフォンを持っていました。
 悩み事について聞いてみると人間関係についての悩みが多く,女の子は母親や友達に相談し,男の子は当事者同士で解決することが多いそうです。
 日本について知っていることを尋ねたら,アニメ,お寿司,ラーメン,広島・長崎被爆国,ハイテク家電,ホンダやトヨタと答えてくれました。ドラえもんや忍者ハットリ君はみんな知っています。日本紹介のビデオを上映すると,ウォシュレットに驚きの声が上がっていました。